どんな原因で傷を負ったのか、傷跡の色でも分かるって知ってました?
傷跡は大きく分けて3つの色に分かれます。
「赤い傷跡」「黒い傷跡」「白い傷跡」
の3つです。
それぞれの色によって傷跡に対するケアの方法も変わります。
それぞれの傷跡の原因と最も効果のあるケアのやり方などを紹介していきます^^
傷跡の種類その1:赤い傷跡
参照: http://www.qlife.jp/
原因
赤い傷跡の原因は主に手術によるものです。
代表的なのは、出産の帝王切開やお腹や胸の手術跡など。
手術でできた傷跡が炎症し続けているためこのような赤い色になってしまいます。
これを「ケロイド」とか「肥厚性瘢痕」(ひこうせいはんこん)とも言います。
この状態の傷跡は、かゆみや痛みが起きやすく傷跡としては深刻です。
他にも、体質や、関節など動かす場所に起こりやすい傾向があり、
肩や腕(BCGの注射跡)の傷跡、ピアスを開けたとき、ニキビ跡でも体質的に赤くケロイド状になってしまう場合もあります。
また、救急外来などで担当が、
形成外科の専門外の医師が縫合すると赤い傷跡になることもあるそうです。
対処法
一般的に赤い傷跡は、
半年から1年ほど掛けて綺麗になり目立たなくなっていきますので、
まだ手術などをして間もない人は経過をみてくださいね^^
あと高齢で皮膚がたるむと自然に目立たなくなることも。
さて、赤い傷跡に対して最も有効なのは、シリコンシートでのケアです。
保湿が主な目的なんですけど、
圧力を加えることで傷跡の凸凹や赤みを消していきます。
また、シートタイプが貼りにくい人やズレやすい人はシリコンジェルもありますよ^^
シートに比べると圧迫する力は弱いですが保湿は期待できます。
さらに、治るまでなんとか目立ちにくくしたい人にはファンデーションテープがオススメです。
気になる箇所に水で濡らしたテープを貼るだけなので簡単です。
しかもテープ自体が薄いので上からファンデーションの重ね塗りもできちゃいますよ。
注意点
赤い傷は痛かゆく、かいてしまうと余計に悪化してしまいます。
もしかゆみや痛みが続く場合は、
ケロイド外来や傷あと外来などがある大きな病院の形成外科医に診てもらいましょう。
痛かゆさが起きてしまった場合は、まず冷やすこと。
それでも納まらなければ、
病院で副腎皮質ホルモン剤(ステロイド剤)の軟膏や注射してもらいましょう。
炎症が軽減して、痒さだけでなく火傷や手術跡、ニキビ跡などの赤傷の改善にもつながります。
もしくは美容形成外科のレーザー治療などで、
ケロイド自体をなくす根本的な治療を受けるのがおすすめです。
傷跡の種類その2:黒い傷跡
参照: http://blog.livedoor.jp/
原因
深い傷の場合、皮膚が再生せず黒くアザのように置き換わるとできます。
浅い場合でも、治るまでに時間がかかったり紫外線にあたると黒くなっていまします。
長く続く炎症で傷のメラニン色素をつくる細胞が活性化して、
メラニン色素が過剰に作られると起こることが多いです。
なので擦り傷やニキビをつぶした簡単な浅い傷でも、
紫外線に当てると黒くなってしまうので浅い傷でも注意が必要です。
対処法
まずはとにかく紫外線予防を徹底してください。
紫外線を浴び続けるとメラニンが増え続け、ますます濃い傷になってしまいます。
黒い傷跡に最も有効なケアは、とにかくビタミンCを肌に吸収させることです!
内服するものではなく外から取り入れます。
(飲むタイプも試しましたが全く効きません^^;)
オススメなのはビタミンC誘導体のAPPSが配合された美容ローションです。
APPSが配合されたものは保湿もばっちりしてくれる上に、特に肌への浸透性が高いです。
すぐにでも治したい人にはピーリングという手段もあります。
ピーリングというのは古い角質の残っているものをピーリング剤を使って落とす方法です。
ピーリングは即効性があるぶん肌への刺激が強いので、なるべく刺激の少ないクリームタイプ、ジェルタイプをオススメします。
なお、ピーリングの後は必ず保湿を忘れずに行ってくださいね。
紫外線予防とビタミンCとピーリングを続けていれば、
だんだん薄くなっていきますよ^^
傷跡の種類その3:白い傷跡
参照: http://371112.com/
原因
白い傷跡の原因は、表皮よりもっと深い部分まで傷がついてしまったことによるものです。
メラニン色素が少ないので、傷の部分だけ白抜けしたような状態になります。
蚊に刺されたり、何度も掻きむしると傷は深くなります。
すると白い傷跡になりやすいので、特に夏場や蚊に刺されやすい人は注意が必要ですね。
白い傷跡は一度できてしまうと何年たっても白いままなので、
さほど目立つこともなければ気にすることもないでしょう。
対処法
この傷跡にも、一番必要なのは保湿です。
上に挙げた保湿ローションやシリコンシートなどを辛抱強く行ってください。
頑張り過ぎは禁物です。
ケアは続けることに意味があるからです。
もし気になる場合は、ファンデーションなどメイクで隠すと簡単に隠れますよ^^
ただどうしても気になる!という人は美容整形外科の治療で目立たなくすることもできます。
いかがでしたか?
傷の色別にできる原因も対処法も変わってきます。
まずはご自分の傷のタイプを判別してみてくださいね^^